「おじいちゃん、本当にありがとう」
私が携わった相続業務が終わったときに相続人の一人が発した一言です。
故人とは生前からのお付き合いでした。最初にお会いした時に「想いを形にしたい」という依頼を受け、弁護士や司法書士、ファイナンシャルプランナーの協力のもと話し合いを続け、残された方の喜ぶ顔を想像しながら、資産運用や遺言書の作成、税金対策まで一緒に作り上げてきました。
おじいちゃんがなくなった後は、相続人の皆さんと、おじいちゃんはどんな想いを持っていたのか、相続人の皆さんはどう考えているのか、財産を受け取った後はどうするのか。時には弁護士にも協力してもらい、何度も話し合いを続けてみんなが喜ぶ相続となりました。
故人が亡くなった悲しみの中、相続税の申告の期限は待ってはくれません。それは相続人の方には大きな負担となります。そんな負担を少しでも軽くできたのではないかなと思っています。
適切な納税は必須です。ただし、無駄な税金を払う必要はありません。私は、専門学校にて相続税を専門に指導していました。税金の負担が減らせる工夫はもちろんのこと、難しいことをわかりやすく説明差し上げ、相続のことを良く分かったうえで十分な話し合いをして遺産分割に臨んでもらうことをモットーにしております。
また、相続は遺産分割したら終わりではありません。故人から受け継いだ大事な資産を守るためのお手伝いも欠かせません。
ただ税金の計算をするのではなく、縁の下の力持ちとなって故人の想いを形に変える。そんな「想続」となる皆様のパートナーとなれたら素敵だなと思います。